今朝はいちゃいちゃ。

今朝は、久しぶりに少し家を出るのが遅くなってしまった。
あぁ、遅刻してしまうかも？などと思いながら
マイカー通勤の私は、急いで車を走らせ会社へと向かった。

…やばい…ちょっといつもより遅いかな？

ナビに付いている時計を見ながらちょっと焦りを感じ始める。

なんとか、駐車場までは無事につくことができ、徒歩で会社まで行くのにも
大丈夫な時間だった。


…よかった…。今日も大丈夫。

今日の天気は、とっても日差しが強く、少し歩いただけでも汗が出る。

…嫌な季節になってきたな…。そろそろ、紫外線のこと気にしないとなあ…
日焼けも大事だけど、そういえば、昨日のマニュキュアちょっと失敗してるな…。
家に帰ったら塗り直そう…

頭の中でぼんやりと色々なことを考えながら足は進み、会社まで到着する。

…到着。ふぅ…間に合った！…今日も一日頑張るぞ…！

ガッツポーズを決めるような気持ちで一日の始まりに一歩踏み入れた。

会社を入って私の部署までは、社内でも結構距離のある所にあり、
色々な部署を通ってからでないとたどり着けない。

彼の部署ももちろん目にする。

あぁ、いないね…。どこかに行ってるな？

ちょっと、彼の居場所をさりげなくチェック（笑）
朝の至福のひととき。
別に意識しているわけでもないのだけど目がいってしまう。

彼の部署を後にし、喫煙コーナーを通れば私の部署だ。

…？あれ？

今日は、朝からついているのか？
彼が同僚とたばこを吸っていた。


私の気配に気づいたのか彼よりも先に同僚が声を掛けてくる。
タイミング悪…。

『asちゃんおはよ。』
『おはようございます。』

チラッと彼の方を見て、eyeコンタクトを送ると彼もにっこりほほえんだ。

『asちゃんおはよ〜。さあ、僕の胸に飛び込んでおいで。（笑）』

両手を上げて背筋を伸ばしたようなポーズ。
普段からお調子者で通っている彼は、こんなことをしても周りの人たちはいつものことだと笑う。
満面の笑みで『抱きついてごごらん？』と言わんばかりの顔。

心の中では…【このっ！】と笑っては見たもののさすがに…。

『うわぁ〜、大変ですよ！ウエイト減らさないと！もう少しで健康診断ですよ（笑）』

と言って、彼の脇腹に手を当てた。
いつも、やられているばかりじゃね。
たまには、やり返さないと！

それが、意外な行動だったのか？【やられた！】と言わんばかりの彼の顔。

ちょっといたずらっ子になった私はそのまま自分の持ち場へ入っていった。

忙しい朝、ずっと【いちゃついてる】訳にも…ねぇ。

２人なら解らないけど…。（笑）