次の時、執行…。

週末のこと、仕事終わりに彼が駐車場まで送ってくれるというので彼の営業車に乗る。

彼とこんな関係になってから、本当に営業車の助手席は私の物のようになっていて、ちょっとしたバランスも私仕様になっている。
ほんと、贅沢な特別席。
整理整頓の苦手な彼だけにあまり綺麗ではないのだけど…それでもちょっとした書類が足下なんかに落ちていたらサッと拾って片付けてしまいたくなる私。

『いいよ、もういらない書類だし、踏みつけても…。』

そうは言われるけど、やっぱりできませんとお断りして、書類を拾って座り込む。


『そういえばさ…、疑われるのもやばいから時々○○さん乗せるだろ？』
『…はい。』
『○○さんならほんと、そのままずんずん乗ってくるけどね…。』
『…はあ…。』

その方は、私の部署の先輩同僚で歳も10は離れたおっとりさん。
私も結構おっとりしているとは思うけど、もっともっとのんびりマイペースさんで、多少のことは気にしない方。
ある意味、すごいなと尊敬してしまうけど、さすがにいいと言われてもできないな…など思った。


『…やっぱり踏みつけれませんよ。どこに落ちていても。』
『…そうか？まあ○○さんとasは違うからな…。』


う〜ん、ちょっと一緒にされると…ちょっと…。


確かに、ステキな歳の取り方をされている方も多いと思うけれど、その方はある意味…微妙…。
ちょっと、同じにされたくはないかな…。



『…そういえば、調子わるそうだな…。』
『…へへへ…。』


先週木曜あたりから調子が崩れていて、頭がぼ〜っとして…熱っぽかった…。



『…よく解らないんですけど、鼻が…。』
『…聞いててもわかる…。手もなんか妙に熱いし…。ゆっくり休みなよ…。でないと週末、デートできなくなるじゃん！』
『そうなんですよね…。解ってるんですけどなかなか色々と…。でも、早めに体調整えて週末は万全の体制にしときます。（笑）』

そうなんです。今週末は、昼間デート…。とはいっても結局、食事していつものコースなんだけど…。
それでも、楽しみにしてくれている彼の表情が可愛くて、うれしくて…。


『あと、お約束忘れてない？』
『？』

…解っていながらちょっと知らない振り…。

彼が言いたいのは、２人の約束ごと…。

『次のデートの約束は月末に予定をたてること。』
…なんじゃそりゃ？と思われる方も多いと思います。
だって、会社では課長と部下ですから（笑）
きっちり計画を出さないと、罰として自分の写メール（ヌード）を撮るという…。

…絶対撮りたくないのでいつもきっちりと計画を出しているのだけど、今回は忙しさもあって忘れてしまった。
なんという不覚…。


…今回は、３日遅れてしまったので…３枚…。


でも、これはある意味、彼的に都合のよい罰ゲーム…。
だから忘れたふりをして、いつも逃げてるのだけど…。



…やっぱり、彼は忘れなかったみたい…。





『…よし！今度のデートで撮影会！決定！』
『は？』
『これで、ちゃら（笑）』
『えぇ〜。（汗）勘弁してください。』
『だめ！罰です。』



…というわけで、罰ゲームも含めて…デートは週末に執行される模様…。




いまから、ビクついてます…（汗）

駆け引き下手…。

先週から忙しくて（私が…。）なかなか逢うことがままならない…。


メールは毎朝、お約束のように他愛のない内容なのだけど、必ず入ってくる。

元気の源とも言おうか？そんな栄養剤になりつつあるメール。
そんなメールが今朝はなくて…。

確かに、今週に入ってから一緒に帰りましょうとラブコールを送っているのだけど、結局自分の都合で、おじゃん…。


悪いな…と思い彼にぺこりと謝ったら、【仕事は仕事、仕方ないよ…。上司たるもの、そこはね…。でも、本音は一緒に…いや…、僕もネクタイ締めているときは会社人…。私服の時はだらり人間だから大丈夫。（笑）】


そう言ってくれる彼。申し訳ないな…と思いつつも、ありがとう…と素直に感謝できる。
そんな人間性が彼の魅力…。さりげなく気を使ってくれていながら本音もしっかり…。
本当に素直でわかりやすい…。


そんな彼が昨日の朝、メールが何故か届かなかった…。
元気の源がこない…。待てど暮らせど…。
どうしたんだろう…。今朝は見かけたけど？


てっきり今日は絶対に帰れる！と自信たっぷりに思っているから、メールをしてこないのだろうと思っていた。
今日は一緒に帰れそうだしという自信もあったし、なにより私の気持ちにも余裕があったからそんなに深くも考えなかったんだけど…。

明日、春が来たら…。

出勤中です…。
こんなに天気が良くてお花見日和な日なのに…。

『明日、春が来たら〜』と松たか子の唄なんぞ、昨日は歌っておりました。

今日は、仕事が終わったら、２週間ぶりのデートです。

前回のデートはホワイトデーでした。（仕事が多忙のため、ここには記録できてませんが…。）
去年のホワイトデーはお返しがなく、ちょびっと寂しい思いをしたものですが、今年は期待もしていなかったのにしっかりお返しをくださいました。

ホワイトデー前に『何がいい？』と聞いてくるので、何か解らなかった私。
良く聞くと、『お返し』のことだそうで…。
物で釣られているわけではないけれど、その気持ちがとっても嬉しくて…。
『何でもいいですよ。プレゼントには個性が出ますから。どんなのを選ぶか楽しみにして待ってます。』


普段なら、絶対にそのような行事は忘れている彼…。
それがです。
ケーキ屋さんに２日も通って選んだというケーキ…。
どうも、初日に物色して、２日目に勇気を振り絞って買ったようです。

ケーキ屋さんで買った、ホワイトデー限定のチョコケーキ。
普段、仕事以外では絶対にスイーツに手を出すことなどない彼。
それはもう、恥ずかしくて…店員さんに越えかけるのもドキドキだったシロモノ。
ケーキはサイズ的には可愛らしいサイズでしたが、一人で食べるにはちょっと多すぎで…。

結局、彼の気持ちはしっかり、血となり肉となり…脂肪となり（笑）




さて、３月もそろそろ終わり、慌ただしさもかなり落ち着いてきました…。

疲れなく彼と会いたいものだけど…。


どうなることやら？

すれちがい…。

会社の帰り際、彼にいつものように『帰るメール』。
その時の２人の帰りの時間で一緒に帰って車の中でおしゃべり…。
たまにいちゃつきも…。


先日もメール…。
『（一通り、お話しの後に…。）ぼちぼち帰ります。』


それから社内の階段をおり、外に出る。


外に出ると彼の車がいつものように止まっている…。

それを横目に見ながら、『今日は無理なのね…。』などと思いながら通り過ぎる…。

車はいつも鍵が掛かっていないというのは知っているのだけど、その横に座っているのもおかしいし…。結局、歩いて駐車場まで携帯を片手に歩く。


…寒いな…。こないだちょっと微妙だったし…。
少し話をしたいな…。


そうは思っても、彼は忙しいようだし…。車に乗り込み、エンジンをかけ、すぐに帰ればいいものの、なんとなく彼の連絡を待ってみたりする…。

…なにやってるんだろう、私。


そう思いながら、ちょっと彼の連絡を待ってみるものの、やっぱりなさそうなので、ハンドルを握り車を走らせる。


時間帯的に込む時間…。信号待ちをしているとき、携帯が鳴った…。

彼の部下…。

私は、彼の直属の部下でない…。
直属の部下ならいっぱい社内でも話が出来る機会もあるだろうけど、社内で話をするとすれば仕事で関わったときか、偶然に会えたとき。

だから、彼の仕事が回ってきたときはうれしいものです。


でも、なかなか彼の仕事は別の方が受け持つことが多くて、彼も私も若干不満気味…。
この間も『なんでasのところにいかないのかな…。きっと誰かが邪魔してるんだ。』などと話をしたところです。


彼の仕事はこないものの、彼の部下のHくん…。この彼との仕事はよくコンビを組んで仕事をしています。年も同い年で、（同期ではないけれど…。）結婚した時期も、子どもの年も同じくらいで、話もあうし、なにより気を使わなくても、仕事ができる。唯一の人材…。


彼に仕事の話をするとき、よく、Hくんの話がでます。（コンビをくんでる仕事が多いため、どうしても。）別にHくんの評価をあげようとかそんな気はまったくないんですよ…。私も評価もそんなにしていないし…。それどころかしっかりしてくれ！と思うことも多々…。

彼もHくんのことをとにかく低く評価しているようで、『頑張ってますよ。彼は彼なりに…。』という言葉にも『あれは、ダメだ…。』その一点張り…。

Hくんも彼が苦手なようで…彼の部署の会議ではよく怒られているようです。

先日も、２人で仕事をしている件で、先方の会議に参加することになり参加してきました。
しかも勤務外時間で…。ただ、どうもHくんの様子がおかしい…。


『どうしたの？』
『これkjさん（彼）に会議に参加したって言わないでほしいんだ…。』
『なんで？』
『勤務外だし…kjさんに前にこっぴどく怒られたんだ…。前も勤務外で会議に参加してもらったことあったじゃん。その時、彼女は家庭持ちなんだし遅くなったら大変だからそこのところを考えろ！って…。』
『…そうなの…。でも、仕事だし…いいんじゃないの…。』
『それにkjさん、asさんだから怒ってるってのもあるし…。ほら、kjさんのお気に入りだもん…。』

…いやはや…こりゃいささかまずいじゃないですか…。
彼がそう言ってくれるのはとっても私を思っていってくれるからうれしいけれど…。
これは、彼との関係ばれそう？

『お気に入りなんて…。そんなことないよ…。だってkjさん可愛い子好きだし…ほらKちゃんとか…。』
『まあKちゃんは可愛いけど…。腹黒いから…。』
『…そんなこといって…。確かに腹黒いけど（笑）わかった。kjさんには内緒にしとくね。』
『…よかった。助かった…。kjさんの怒りを受けたら当分、立ち直れないから…。』

ちょっと、心臓チクリ…。
彼も大事だけど、仕事上、Hくんも大事…。そのうえ、よく怒られているだけに…。
そのあと、Hくんから思いも寄らぬことば…。

『でもね、仕事もそうなんだけど、asさんと話がしたいっていうのもあったし…。』
『…そう…。うれしいことをいってくれるね〜（笑）』

ここでは、笑い飛ばしていましたが…
…こんなことを言われたら誰だって勘違いしちゃうじゃないですか…。
まったく、Hくん…。



その真意はわかりませんが、確かめることもする必要もないので野放しにしています。（笑）



女は30を過ぎてからとはよく言ったものですが…ほんとうに私、30を過ぎてからのほうが異性にもてる…。（自惚れ？）彼に出会ってから、自分も変わったと思うし、彼のお陰なのかもしれない…。
彼のお陰で、自分磨きをしようと思ってダイエットなんてしたことなかったのにしはじめたり、健康にも気をつけるなんてこともなかったし…。ある意味、彼に感謝…。