駆け引き下手…。

先週から忙しくて（私が…。）なかなか逢うことがままならない…。


メールは毎朝、お約束のように他愛のない内容なのだけど、必ず入ってくる。

元気の源とも言おうか？そんな栄養剤になりつつあるメール。
そんなメールが今朝はなくて…。

確かに、今週に入ってから一緒に帰りましょうとラブコールを送っているのだけど、結局自分の都合で、おじゃん…。


悪いな…と思い彼にぺこりと謝ったら、【仕事は仕事、仕方ないよ…。上司たるもの、そこはね…。でも、本音は一緒に…いや…、僕もネクタイ締めているときは会社人…。私服の時はだらり人間だから大丈夫。（笑）】


そう言ってくれる彼。申し訳ないな…と思いつつも、ありがとう…と素直に感謝できる。
そんな人間性が彼の魅力…。さりげなく気を使ってくれていながら本音もしっかり…。
本当に素直でわかりやすい…。


そんな彼が昨日の朝、メールが何故か届かなかった…。
元気の源がこない…。待てど暮らせど…。
どうしたんだろう…。今朝は見かけたけど？


てっきり今日は絶対に帰れる！と自信たっぷりに思っているから、メールをしてこないのだろうと思っていた。
今日は一緒に帰れそうだしという自信もあったし、なにより私の気持ちにも余裕があったからそんなに深くも考えなかったんだけど…。

『何を…？今朝もしっかりメール送ったよ…。』

『でも、ほら…。』

『ちょっと待てよ…。』


そういいながら、メールの確認…。画面を見ながら彼の顔がみるみる…（笑）

『…すまん。送れてるとばかり…。人と話しながら打ってたからかな？』

『そうなんですか？私はてっきり、今日は帰れると思ってメール入れてこなかったんだと…。』

『…そんな、器用な男じゃございません。』


…？不器用？そうなのかな？

彼の言葉が続く…。


『駆け引きみたいなこと、僕にはとても無理…。』



…確かに…。何となくわかる気がする…ような…。
でも、これって駆け引き？


よく解らないまま、車の中で久しぶりにおしゃべり…。


確かに恋には駆け引きが必要とはよく言ったものの、きっと彼にはそんな才能はないと思うし、必要ないとも思う。
少年のように素直でありのままの彼だからこそ、過去の女性達もその魅力のとりこになったんだろうな…。
その一人に入っていると思うと少しフクザツだけど（笑）



最近はめっきり日が落ちるのも遅くなって、手を出すにもなかなかためらう彼…。
きょろきょろしながら辺りを見回す。

『日が落ちるのが長いのはうれしいけど…こう明るいんじゃCHUもできない…。』

『ですね…。（笑）』


『冬は寒くて嫌いだけど、夏はもっと嫌いになりそう。（笑）』


『あれ？この間は夏がこないかな…っていってたような（笑）』


『もう、asのいじわる…。』

そういいながら、廻りを確認した彼は強引に唇を重ねた…。